星竹嵐除け獅子舞


星竹嵐除け獅子舞は、毎年9月第1土曜日に星竹神明社境内にて行われています。
獅子舞は、3匹獅子(太夫、雌獅子、雄獅子)と花笠4名で構成され、笛と唄い手の唄により演技が行われます。

演目は、庭固め、藤掛り、三拍子、すれ違い、花掛り、まり掛り、布団張り、竿掛り、雌獅子隠し、太刀掛りの10種目です。

獅子舞の歴史については定かではありませんが、神社内の蔵にある小太鼓の胴内には
「天保四年八月浅草新町丸山三右エ門御太所重好」と記されており、また獅子頭保管箱の
内側に「嘉永元年塗り替え」と記されていることから、300年の歴史を誇るものです。

星竹の獅子舞は、別名”獅子っ狂い”とも呼ばれ、多摩地区に多く伝わる3匹獅子の中でも、非常に激しい獅子舞と思われます。

 
 星竹の獅子頭

 左から
  太夫獅子
  雌獅子
  雄獅子

 なかなか
 良い顔でしょう。











  今年のあきる野夏まつり出演時
  「太刀掛り」















 同じく「すれ違い」













星竹嵐除け獅子舞

星竹の囃子は、神田囃子と言われているものです。
明治初期、青梅の小曽木村の若林扇十郎という人物が、神田囃子を習得してきたと伝えられています。  
その扇十郎の弟子の柳川長吉という人から、明治10年頃に引田村(現在のあきる野市引田)に伝わり
明治20年頃、留原村(現在のあきる野市留原)へ伝承され、星竹には明治42年(1909年)頃に
留原村より伝承されました。
その後、星竹囃子連も檜原村や戸倉の本郷囃子連へ指導し、伝承したそうです。


昭和初期の活動は活発だったようで、五日市地区の他、八王子や立川へも出演していたとのことです。
当時、遠征先で寄贈された舞台の化粧回しや間仕切り幕は現在も残っており、大切に使用しています。

現在伝承されている曲目は、屋台、四丁目、昇殿、仁羽、ふるばやしの5曲です。


会員数は現在約30名前後で、元旦の新春囃子、4月、9月の地元例大祭、近隣のお祭りにも積極的に
参加しています。


きーちゃんの外道!!
迫力満点














三内囃子連さんと競り合い!!
ばか面はむねくんかな?



           








この度、星竹囃子連は「明治安田クオリティオブライフ文化財団」が行っている
音楽分野、伝統文化分野への助成の中の「地域の伝統文化分野」へ応募したところ、
その助成対象として選考されました。
明治安田クオリティオブライフ文化財団は「民俗芸能および伝統的生活技術等、地域の
伝統文化の継承活動、後継者育成に必要な諸活動」などを支援する目的で全国各地
からの助成金応募を受け付け、厳正な審査の上、助成を行っています。
この活動は地域の伝統文化の継承を影で支えていることは間違えなく、助成を機に
復活を遂げた団体や地域一体となってより活動が活発となった団体があると聞きます。

私共囃子連は今年全国39件の助成対象の1件として選考頂きました。
これも長きに渡り多くの諸先輩方が受け継ぎ、星竹の囃子を伝承して頂いたお陰と
考えております。
これを機により一層星竹の囃子が発展していくよう、また後世へ伝承すべく
精進して参る所存でおります。
どうぞ今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。



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